ご主人が建築家として携わっているプロジェクト(仕事)の1つに、郊外にある70haの土地での「自然循環型コミュニティ作り」がある。
プロジェクトの始まりは昨夏。ご主人の仕事振りが新聞に掲載され、その記事を読んだ土地の所有者が「自分の土地でも自然循環型な土地利用をしたい」というような依頼を受けたことがキッカケ。
現在の土地の所有者は中高年女性である。元貴族の家系に属する娘ということで、一昔前、まだ貴族として暮らしていた彼女の家族が手に入れた土地らしく、計70ha以上の広さをほこる。
当時、家族は土地の所有者として人を雇い家畜の牧場を営んでいたとのこと。彼女の祖父にあたる人は、自分で植林をして土地を利用していた。その後、彼女の父の代には、人を雇って家畜用のペットホテル(?)となっていた。ただ、雇用人と金銭面のトラブルがあって以来、十数年、空き家となっていた。
そして、現在、その土地が彼女の父から彼女に譲り受けられ、「新たな土地利用について考えたい」という思いに至ったようである。
昨夏から始まったプロジェクトということで、所有者(彼女)と建築家の間で全体像を含め計画を話し合ったり、すぐにでも改修が必要な箇所を手直ししたり…という段階である。
There is one project that the architect has been working on since last summer. The project takes a place of 70ha of land, which was once owned by one family. Now the owner of the land is a middle aged woman, and she wants to build a some kind of sustainable community on the land.