その200:半給半足農家(秋の畑)

本格的な夏が始まろうとしていた7月初旬。夏や秋に向けて野菜作りを始めようと新たな畑を作ることに。

生え茂った雑草を抜き、地面にゴロゴロと埋まった石や瓦を掘り出し、土を耕し、苗木や種を植えた畑。

暑い夏を乗り越え、ひんやりとした風が吹く秋を迎えた今。立派に育った野菜が畑を覆っていた。

「元気に成長する植物」と思ったのも束の間。秋の終わり、そして冬はもうすぐそこ。「日に日にしおれ、種を落とし、倒れていく植物」。それでも「生きよう」とする様、「命を繋げよう」とする様。目には見えない生命の力強さを感じる。

時が流れ、変化していくことを止むことはできないけれども、来る時、新たな変化の中でも絶えない生命。