その117:人々(フィリックス)

190cmの長身はフィリックス。

高校卒業後、お祖父ちゃんが大工だった影響もあり、大工として3年間働いていた。「もっと、もっと。早く、早く。」とボスに急かされながら働くことに嫌気が差し、退職。

「ボスに雇われるのではなく、自立できるように資格を得よう。」と思い、大工の専門学校へ入学。単位や試験の為だけに勉強することに疑問を抱き、入学後1年してから、しばらく学校を離れることに。

今は「来る一年間は“どんな生き方がしたいか“問答する為に費やそう」という心意気。「家を建てることは好き。でもお金の為に働いたり、資格の為に勉強したりする気はない。」という。

先日「ここの生活みたいに“労働の変わりに食事と寝床を得る生活”もアリだと思う」ともらしていた。

そんな彼の口癖「I do not want to live for a piece of paper.(一枚の紙切れの為に生きるのはゴメンだね)」と。

若干21歳の彼ではあるが、現代社会に対して鋭いポイントを突いている気がする…。