その109:モンゴル式テント

モンゴルの砂漠に暮らす遊牧民。彼らが家として建てるのは移動式の大型テント。

そのテントを中古で入手した。直径10m程の広さがある為、人々を招いてワークショップを開催したり、私のようなボランティアが寝泊りしたりして使う予定である。

「移動式テントと言われるには、毎回、設置したり、畳んだりすることが容易に出来るように作られているはず…」という予想に反して、その設置には2週間強を要した。一度だけ設置したことがあるという旦那さんの記憶が確かでなかったり、土台作りや床張りは初めてだったり…、その原因は様々。しかし、結果的には室内に薪ストーブ付の立派なテントが設置された。

モンゴル式テントの大まかな作り方…

1)地面を平らにする(既に高い位置の土を低い位置へ移動させる)
2)木のフレームを置く(高さが均等になるように必要に応じてフレームの下に石を置いたり、土を盛ったりして調整する)
3)テントを張る(まずは木のドアに繋げた格子状の柵を立て、2本の支柱に支えられた屋根の棒を付け、上部・周囲を防水布で覆う)
4)床を張る(フローリング用の板を一枚一枚ハンマーで打ち付ける)
5)余分な木のフレームを切る
6)薪ストーブを設置する

ちなみに現時点においてマイナス20℃に達することがある冬の寒さに耐えられるかは不明である。屋根や壁に厚手の覆いが必要になるかもしれないとのこと。

完全なる完成ではないが、すでに10人前後を招いてワークショップを催したり、5つほどのマットレスを敷いて寝泊りしたり…、重宝されている。