大半の牛が角を持って生まれてくる。
正確には、生後1週間で角を持っているか否かが確認できる。
そして角を持っていることが確認されたら、生後数週間以内に角は高熱によって成長しないよう処理される。
人にとって飼育する際、角は極めて危険である。
しかし、滞在している酪農家は高熱による処理を極力避けようと角を持たない牛を誕生させるよう心がけている。その仕掛けとして遺伝の法則を用いている。つまり、角を持たない遺伝子を持つ雄牛の精子を雌牛に投与させるのである。その結果、これまでに幾頭か角を持たない子牛を誕生させている。