とある午後、早めに仕事を終え、ひとり湖周辺にあるハイキングコースを散歩することに。
ハイキングコースと行っても、「山」というよりも「丘」、そして一旦歩き始めると「森」いった感じのコースであった。
グリム童話の挿絵に出てくるような森である。ゆうに白雪姫と七人の小人が住む家や赤ずきんちゃんの家が創造できる。
…っと予定していたコースを歩いていたつもりが、どうも入り口からハイキングコースではなく、木々を伐採する車が通る道へ入ってしまったようです。人によってはこれを「道に迷った」と言うのでしょう。
ただ、周りには綺麗な花が咲いているし、整備された道はなくても森は歩ける状態ではあるし…、そのまま散歩を楽しむことに。最終的にこれまでに行ったことのない街に出た。青々とした芝の農場が広がっていたり、古い建物が並んでいたり…、予定していた場所ではなかったが、思わぬ副産物となった。
そこからは、3キロ程の車道を歩き、数時間の散歩のつもりで出掛けたが最終的に6時間ほどしてから帰宅した。手には道でみつけた野生の花やハーブを握って…。
きっと人生もこんな感じなのだろう。「目的地までの道のりは無限にある」と。予定していた道とは違う道を歩むことになっても、予定よりも時間がかかっても、歩き続ける限り、目的地には一歩一歩近づいているのである。そして、どのみち目的地まで歩かなくちゃならないなら、その一歩一歩を楽しみたいものである。また、一人よりも誰かと一緒に歩いたほうが面白かったり、安心できたりもする。
…っと、一人明確な目的がみえないながらも放浪する自分に対して言ってみました。