その162:人々(ギドー)

ちなみに滞在している酪農家、ギドーについて少しばかし紹介します。

代々酪農家の家系の長男として生まれ、現在、譲り受けた土地で酪農家をしている40歳のギドー。

現在は、専業の酪農家であるものの、5年程前までは、乳牛の育種家として主にドイツやポーランドにある各地の農場をまわっていたらしいです。

父親を含め、これまでの家族は特にオーガニック酪農でなかったにもかかわらず、彼の代からオーガニックに転換しました。

Cow Showでは受賞出来るほどの牛を自らで育てられるだけではなく、実際に審査員として招待されることから、酪農家として極められているかのように感じられます。

ただ「一生涯、酪農家ではありたくない。毎日の世話を要する酪農は大変。できれば、60歳くらいで誰かに譲るか、任せるかしてリタイヤしたい。」とも言っています。

ちなみに「もし酪農家でなかったら哲学者かレーサーになっていた」と言うほど、哲学やレーシングカーに関心を抱いています。特にレーサーについては、アマチュアの大会で2位に入賞したことがある程の腕前です。