プログラムの終盤に子どもたちはこの地球上で限られた資源をいかにして使うべきか考える。
「資源」を子どもたちが好きなM&Mチョコレートに見立てる。「青は水」、「緑は植物」といった具体に色によって異なる資源を意味するようにする。
そして、人間の歴史を過去からさかのぼり、生活の仕様によって如何にして資源の使い方や量が変化してきたか、実際に子どもたちにチョコレートを順番に取ってもらうことによって、その変わり様を確認することができる。
全てのチョコレートが無くなる前に「どうしたら良いか?」という質問を子どもたちに問うと、じつに様々な回答が返ってくる。
その上で、名著が朗読される。
名著とは…、
Dr.Seuss著『The LORAX』
…である。
絵本ではあるが、子どもだけではなく大人にとっても、人間の資源の無駄遣いによって起こる問題について考えさせられる一冊である。
朗読後、子どもたちにいくつかの質問をして、本の中で何が問題なのか、私たちの日常生活にあてはめるとどうか…といったことを確認する。
そして、「自然と調和して生きるために、自分はどんなことができるか」について各自で考え、「~をします」といったことをノートに記す。
最後は植樹である。
これから、水や養分、太陽の光を得て成長しようとしている木。そんな木と同様に、子どもたち自身も正にこれから成長していく。そんな中で、自分たちは自然と調和して成長、生きていくにはどうしたら良いのか…。
なんとも内容も意味も奥深い3泊4日のScience Outdoor Schoolです。
同様のプログラムは日本には存在するのであろうか。いつか日本で同様のプログラムを立ち上げられたら良いなぁ…。