その193:ケルン(鍵!鍵!鍵!)

ケルン中央駅から行き来する電車が通る鉄橋。

その鉄橋の柵には鍵!鍵!鍵!がかけられている。

無地のシンプルな鍵から、婚約を印す手の込んだ鍵まで…。

一目見るとその数に驚かされるが、一つ一つの鍵に目を向けると異なる人々の想い、背景にあるストーリーが想像できる。

いつから始まった慣習なのか、幾つの鍵がかけられているのかは謎である。



その192:ケルン(中央駅)

ケルン中央駅。

ローカル線からエクスプレス線まで…、様々な電車が行き交う。

大きな荷物を抱えた旅行客、スーツケースを片手にしたビジネスマン、手ぶらで来るであろう友人や家族、恋人を待つ人々。

そわそわ、ざわざわ…、騒々しさから喧しくも感じられるが、わくわく、どきどき、どこか人々の希望や愛も感じられる。

ふと東京駅を思い出した。そういえば、1年前の今頃まで毎日の様に東京駅を使っていたっけ。「日常」と思っていた日々。まさか、そんな日々が突然「非日常」になるなんて…。



その191:ケルン(ライン川)

ケルンにはライン川が流れており、市内に川を渡る橋が7~8本架かっている。

朝、散歩がてら川沿いを歩くのは気持ちが良い。
昼、幾つものコンテイナーを乗せた船が行き交う様を見るのは楽しい。
夕、空と川面に輝く夕焼けは一味違う。

1日に何度か橋を行き来したが、いつ通っても「どんな光景が見えるんだろう」とワクワクしていた。

川であれ、海であれ、湖であれ…、水のある場所に心惹かれる。



その190:ケルン(久しぶりの都市!)

酪農家を離れてから…、まずはケルンへ。

立ち並ぶ家々や通りを歩く人々、行き交う車の数…。

都市ならではの光景に、だだっ広い農場で牛に囲まれた日々を送っていた為、戸惑ってしまった。

ただ「都市」と言っても、日本の都市の様に高層ビルやコンクリート道で埋め尽くされた騒々しさはなく、せいぜい3階~5階程度の建物が木々が植えられた通りに並び、どこか落ち着いた雰囲気を感じるのは気のせいだろうか…。


その189:かれこれ数ヶ月(まずは20篇ほど)

2011年10月にアップしてから数ヶ月。

「QPは何処へ…?」

空白の数ヶ月間の道のりを辿るべく「Traveling QPその190」から20篇ほどを一気にアップしちゃいます(>U<)

束の間に都会を訪れたり、以前の農場を再訪したり…、チョコっとしたつぶやきやチョコっとした写真と共に…、お楽しみいただければ幸いですm(__)m

ちなみに…、2011年4月、米国西海岸に残してきたQP。その後、ドイツ西外れにある小さな街までやってきました。その~から、チョコチョコと写真上に姿を現しますので、乞う(!?)ご期待♪

P.S.Wishing for a Happy Valentines’ Day to All(^O^)

その186:設計ミスの橋

ここ最近、ノーベル賞が話題になっている。

ドイツは自然科学の分野で世界をリードしている一国なのではないだろうか。

そんなドイツの小さな街に建設されていた1本の橋。

数十メートルの川と線路の上に架かる予定であった。

そして順調に建設されているように見られ、「もう少しで完成!」というトコで…、「あっ、危ない!片端にある電車の線路にぶつかる!」ということに。

そう、完成間近で設計ミスに気付いたらしい…。

現在では、設計ミスの橋は無造作にもそのまま放置され、新しい橋が建てられている。

何事にもミスは付き物かもしれないが、完成間近まで建設されてから気付くとは…。「それまで誰も気付かなかったのか?」という疑問と共に、「誰が設計したのか」、「どの会社が建設していたのか」、「喪失額はいくらだったのか」…、色々と気になるところである。

その185:靴(叔母の靴)

震災後、急遽、東京を離れた3月中旬の朝。

まだ冬の寒さが残っていたことから綿付きブーツを履いていた。

そして大阪に来たものの、まだ心落ち着かず米国、ロスへ経つことに。

そこで、「綿付きブーツでは暑いだろう」ということで、滞在していた叔母が「私のお古だけど」と譲ってくださった一足の靴。

ピッタリと私の足のサイズに合い、その日から今日まで、ロスやサンホゼ、ポートランド、そしてドイツの農場…と放浪を共にしてくれた。

ただ、実は数ヶ月前から靴底がはがれてしまったりしていたのである。

そこで、各地の放浪や農場での生活から離れ、新しい都市での生活を始めるにあたり、長らくお世話になった靴とも別れることに…。

とても名残惜しいが、生きている中で、変わっていくこと、別れることは時として必然的だったりもする。その中で、新たな出会いや成長といったことが起こるから…。

靴を譲ってくださった叔母への感謝、そして何処へ行くにも常に一緒に来てくれた靴には感謝の気持ちでいっぱいである。

ありがとうございました…。