牛の餌用の芝の刈り入れ。
数十ヘクタールという土地の芝を刈り入れるには数日間を要する。
芝を刈って、集めて、まとめて、運んで、備蓄して…。
数ヶ月間、適当な状態で保存させる為に、刈り入れる際の天気や備蓄方法には気をつけなければならない。
実際、品質が適当な芝は牛はよってたかって食べるが、適当でないと見向きもせずに食べないことがある。
そんなこともあり、翌日の天気が雨なら、深夜まででもトラクターの電灯を使って作業を行うこともある。
また、餌やりの際、各芝の見た目、匂い、手触り…といった五感を使って、質の状態から「この芝は仔牛に」、「この芝は雄牛に」と分けることもある。
正直、酪農家で働き始めた当初は、その違いがつかめなかったが、ここ最近、つかめるようになり、「芝マイスター」になりつつある…。
たかが芝、されど芝…。
写真は芝よりも断然トウモロコシの飼料を好んで食べている牛たち。