「ほんとうに今日、発つんだ…」
午前7時。ボーっとする頭。
あまり寝ていないこと、出発当日という実感が薄いこと、色々と頭は困惑してた。頭の半分以上に靄がかかっていた。
そんな風にして困惑する私の横で、叔母さんは着々と準備を手伝ってくださった。2、3着しか洋服を持っていなかった私に、「もう着ないから」と洋服を提供してくださったり、「何かあった時に食べると良いわ!」と言って梅干を包んでくださったり、さらには、手作りのオニギリまで作ってくださった。(T_T)
子育てに疲れているはずの姉も、早朝から起きて、何かと気に掛けてくれた。昨日は、「こんな突然、出発を決めて、先のことは考えているの?周りの迷惑は考えているの?」と、私自身が気に掛けているけれども答えを見出していないことについて鋭くつつかれた。「やっぱり姉は、この出発には反感を抱いているのかな…。」と思った。しかし、いざ出発の朝を迎えると、とても協力的になってくれた。
姉はいつもそんな感じだ。いや、姉だけでなく、私の周りの人々はみんなそうなのかもしれない。私の自由奔放さに対して周りの人々は、「ちょっと…」と物を申したくなることが多いだろう。しかし、最終的には、私を受け入れ、力になってくださる。そんな人々の心の広さや温かさには、ただ、ただ、感謝である。m(__)m
その日の朝、ドアで「いってきます」と告げたときの姉の顔は、どことなく心配しているかのようにも見えたし、寂しそうにも見えた…。
そして、叔父さんが運転する車で関西国際空港へ…。(叔父さんも日課にしている散歩を早めにきりあげて見送ってくださった。(T_T)
そして、まずは関西国際空港に到着。
関空には何度か来たことがあるが、その朝はこれまでになく賑わっている様子だった。「自国へ帰国。成田より関空。」という人たちが多いのだろう。
まずは、関空から成田という国内線だったので、空港について、搭乗手続きをして、すぐに飛行機に乗った。あっという間の1時間の空の旅。
その間、数日前に「大阪へ行く。早くて2、3日、長くて数週間したら1度戻ってくるから。」と告げて去った東京を通り過ぎていた。できることなら、もう一度会いたかった…。いや、「一度」というよりも、一緒に居たかった…。子どもたち、同僚、友人、家族…。