その052:SOS(鮭の一生)

鮭の一生から自然界で生存することの厳しさを学ぶアクティビティ。

鮭は、川の上流で生まれ、下流まで泳ぎ、海へ到達し、数年を過ごし、産卵のためにまた川の上流へ戻ってくる。その間には、他の動物や人為的行為によって生命の危機にさらされる場面で満ちている。鮭は30008000粒の卵を産卵するらしいが、その内、産卵のために川の上流まで生きて戻ってくるのは010匹程度らしい。

そんな厳しさを障害物競走の様なアクティビティを通して疑似体験する。

まず川の上流から下流へ向う途中、熊に見立てた人に捕まらないように避けなければならない。ダムに見立てた大縄飛びをくぐる際には、縄に当たらないようにしなければならない。海で過ごす数年間は、大きな木の周りを数回走り周ることによって体験し、その間、漁師に見立てた人に捕まらないようにもしなければならない。さらには、上流へ戻る際には、下ってきた道を後ろ向きに走らなければならない。

生徒たちは「きゃー、きゃー」言いながらも必死にゴールを目指して駆け回っていた。その結果、制限時間内に、30人中、23人のみがゴールすることができた。自然界で生きることの難しさ、厳しさを少しでも体験できたのではないだろうか。